小澤総監督のさらなる夢
昨年11月8日、フィレンツェでオペラ「利口な女狐の物語」の松本との共同製作、公演を行った折、小澤さんはサイトウ・キネン・フェスティバル松本設立18年、やがて20年を前にして総監督としての一つの閃きをフィレンツェに集まった側近に伝えた。私は小澤さんの気持ちを早速サイトウ・キネン首脳陣に伝え、理解への根回しを進めた。
そして暮も迫る昨年12月24日、小澤さんは改めて側近スタッフ10名を東京に呼んで熱く語った。サイトウ・キネン最初の起こり、松本への進展、それから今と。松本から世界に発信して来た音楽祭、オーケストラ、オペラ、室内楽、勉強会は大きな成果となって蓄積できた。もともとの西洋音楽を日本人を軸にしてこれだけ高い水準で出来るようになったと。仮に結果をCDやDVDで発信しても実感としては世界に伝わりにくい。やはりライブで世界の人に伝えたい。そして音楽する世界の多くの若い人に影響させたい。そうすれば新たな指揮者もプレイヤーも育つと。そのためには今後、松本でフェスティバルを行った直後にそのまま世界の主要都市に出向いてこれを示すことだと。
今年は創立19年を記念して6年ぶりにサイトウ・キネン・オーケストラは海外へ出かける。12月14日、アメリカのニューヨークカーネギーホールに呼ばれて、「JapanNYC」の初日を飾る。昨年のブリテンの「戦争レクエム」も披露する。まさにサイトウ・キネン・フェスティバル松本のニューヨーク版である。小澤さんは20回目を迎える来年からサイトウ・キネン・フェスティバル松本の世界公演を構想している。しっかりとした目標を持っている。
ともあれ小澤さんは順調に体力回復が進んでいる様子。4月26日に見直しされた公演内容を発表して、いよいよ準備進行。
今年はイスラエルの新鋭指揮者オメール・メイア・ヴェルバーによるオペラ「サロメ」に注目して頂き、さらなるサイトウ・キネン・フェスティバル松本への注目と温かいご支援をお願いできればと思います。












































